第1回 Bフレッツ
2002/04/28
このページは気まぐれに筆者のぬるいIT技術を絞り出して書いてみたページです。
内容の真偽や品質に関する保証は疑わしいです。
1.申し込みから工事まで
世の中ブロードバンド時代らしいです。
去年くらいにまわりの人たちがADSLと騒いでいましたが、私は電話をアナログにしなければいけないと言うことでかたくなにフレッツISDNを使い続けていました。
#その後、ADSLのレイヤ2がATMだと聞いて少しだけ心が揺らぎましたが(笑)
そんななか、Bフレッツが発表され、ついにFTTHが実現のものとなりました。
発表当時は千葉に住んでいたのですが、ちょうど都内に引っ越すことになっていたので真っ先に申し込みました。
学生の時に引いたISDNの時もそうだったし、ADSLで聞く噂もそうですが、予想通り時間がかかりました。
NTTのホームページの申し込みのところでOKになったからといって、すぐに工事OKというわけではありません。
だいたいの流れはこんな感じ。
12月下旬 フリーダイヤルで申し込み 1月中旬 工事の人が現地調査(NTT用語で現調と言う) 2月中旬 その後まったく音信不通になったので電話して様子を聞いてみる。 2月25日 メールで回答があった。メールには4月上旬開通で、3月下旬に工事担当者
から電話連絡があると書いてあった。4月1日 何にも連絡が無いのでメールで様子を聞いてみる。 4月3日 3日待ったけどやっぱり返事が来ないのでもう少しきつい語調でクレームを
付けてみる。4月4日 危機感を持ってもらうために連日メールを送ることにする。 4月5日 ようやく返事があった。しかし、中身はただの言い訳メール。現在調整中につき
もう少々お待ちください。だそうです。4月6日 ちょっと危機感が足りないので既成事実を作るためにプロバイダの申し込みを
してしまう。4月9日 プロバイダの申し込みが完了したので改めてメールを出す。プロバイダの課金
がはじまってしまうので急いでくれ。4月中に開通させないとプロバイダ料金
払ってもらうよ。と書く。もともと4月上旬に開通と言っていたのでもう少し危機
感を味わってもらわないとダメです。4月15日 NTTから開通予定日の連絡がPHSに入る。そのとき着信音が聞こえず、
留守電に。翌日改めて連絡があり、26日の工事に決定。4月25日 実際に工事を行う業者から連絡が入る。あしたの1時でお願いします。
だそうです。
大きな声では言えないのでしょうが、オーダーの処理、あそこ杜撰すぎです。
緊急オーダーとか言って社内の圧力がかかると、設備の空きさえあれば申し込みから開通まで1日で終わることもできたりします。
要はいかにして優先度をあげてやるかが問題で、利益に直接関わるような条件を出すと優先順位が上がってきます。
<よい例>
・Bフレッツを使ってインターネット商売をする予定があるので早く引いて欲しい。
・Bフレッツの検証レポートを依頼されていて、締め切りが近づいている。
・開発をしているのだが、Bフレッツがないとデバッグできない。
・Bフレッツも含めてお客様にシステムを納入しなければならない。
Bフレッツがつながらないことによって被る損害が大きければ大きいほど効果的です。
使うか使わないかはあなた次第。でも、嘘つくのははダメですよ。
2.機器の準備
来るべき開通に備え、システムの構築をします。
Bフレッツの前はフレッツISDNでダイアルアップルータを使っていました。
なので、NTTから配られるダイヤルアップツールを使った方法ではダイヤルアップルータと同じように複数台で使えません。
ブロードバンドルータみたいなものが必要になります。
といっても、ブロードバンドルータは買うと高いので作ることにしました。
というか、前からルータを作ってみたかったのでよい機会でした。
システム概要
結構古いマシンです。
CPU Pentium200(MMXじゃないよ) Memory 96MB SIMM OS FreeBSD4.5 PPPoE+IPF LAN Intel PRO/100+(fxp0) WAN 3com 3C905B(xl0)
しかも、これの上でBIND、apache、samba、lpd、tomcat、PostgreSQL、qmailがチャンポンになってたりします。sambaを使うとCPU使用率が一時的に上がったりしますが、まだ余裕があります。
少々オーバースペックだったかもしれません(笑)
ちなみにWAN側の3comはxl0で認識されますが、PPPoEではpppとして動くのでxl0は使用されません。WANの仮想デバイスはtun0になります。
ルータの作り方については後日の幕の内シリーズで説明したいですね。
あとでも説明しますが、PPPoEを使い場合、MTUとMRUのサイズを変更しないといけません。
FreeBSDのハンドブックでは1492になっていますが、もう少し小さくしないとパケットサイズがオーバーしてしまい、破棄されてしまうようです。
ルータはONUに接続するのですが、ONUはNTなので直接TEのPCルータに接続することができました。念のために急いでクロスケーブルを作ったのですが、必要なくなりました。
まぁ、これはこれで何かの時に使えるのでとっておきます。
Cisco製のルータなどは自分もNTのつもりでいるので、ONUと接続する場合はクロスケーブルを使用しなければなりません。
3.開通そしてスループットは?
いろいろありましたが、4月26日に開通させてくれました。
ちなみにスループットというのは広義にとらえるともっといろんな意味があるのですが、この場合通信速度と置き換えてください。
開通後に工事の人が専用のツールでスループットを計ってくれました。
そのときは8.84MBでした。
工事の方が言うには、大抵7Mから良くて8.5Mくらいだそうで、今回の8.84Mでほぼ9Mというのは珍しいそうです。
でも、実環境で試してみないと意味がないので、スループットを測定してくれるサイトがあったのでそこで測定してみました。
試してみたのは、
○WindowsME + NTT東日本配布のフレッツ接続ツール
○WindowsME + FreeBSDのブロードバンドルータ
結果は、どちらも7M近く出ていたので問題無しです。
一応、IPFilterとかもかけていたんですが、問題なかったみたいです。
#IPFがちゃんと効いていたかはちょっと自信ない(汗)
4.スループットの評価
7Mというスループットですが、スループットを考える前に、気になることがあります。
ここからは一気に胡散臭くなるのですが、スループットというのはペイロード(パケット中の有効ユーザデータ)の部分で出しているはずなので、ヘッダの部分を考えないようにしなければならないはずなのです。
PPPoEではEtherヘッダ、PPPoEヘッダ、PPPヘッダが付いて合計26オクテットのヘッダが付きます。
RFCで規定しているところによると、Ethernetでのペイロード長は46〜1500オクテットになっています。
ですが、フレッツADSLやBフレッツではpppのLCP(通信設定)オプションでMRU(最大受信サイズ)を1454オクテットでネゴシエーションすることを要求しています。
ですが、これはpppのペイロード長なのでpppプロトコルフィールドとPPPoEとEtherのヘッダを足しあわせるとEtherのフレームになるまでに8オクテットヘッダが加わります。
先ほどの最小ペイロード長の分もあわせて考えると、BフレッツでPPPoEを利用した場合のペイロード長は38〜1454オクテットになります。
分子が出たので今度は分母の計算に入ります。
さっき、ペイロードに8オクテットを足してEtherのペイロードを作ると書きましたが、実はこの上にEtherのヘッダとFCSが入ります。
あわせて18オクテット。つまり、BフレッツでのEtherフレームは26オクテットのヘッダが合計で付きます。
これで分母と分子が揃いました。
最悪のパターンでは38/(38+26)=59.3%
最良のパターンでは1454/(1454+26)=98.2%
60%〜98%までの開きがあるようです。
実際、このあともIPヘッダやtcpやudpのヘッダなどもあると思うので、もっとスループットが落ちるのかもしれません。
現在、手元にはBフレッツの技術参考資料とその付録のPPPoEの説明しかないのでそこまでの解析はこれ以上は諦めました。
パケットの大きさはホストやアプリケーションによってまちまちなので本来ならばもっともよく使うペイロード長で試してみないとダメなんですけどね。
IPヘッダやtcp/udpヘッダも含めたスループット評価も今後の幕の内でやっていきたいと思います。