第17回 UNIXあれこれ

2003/3/30作成
2003/5/17更新


こないだの日記でThe UNIX Super Textに最新のUNIXでVAXやらSonyNEWSがあったと書きましたが、それでは現代ではどうだろうと、ちょっと気になったので特集してみました。
今回は本当にUNIXと呼ばれるものを中心に集めてみました。Linuxや*BSDは正式にはUNIXじゃありません。
UNIXはAT&Tの商標なので、自分のOSをUNIXと呼んでもらうにはAT&Tに許可をもらわなければいけません。
AT&TはSystemVなので、SysV系のOSはほとんどUNIXと言えるでしょう。
その辺の大人の事情は他が詳しいのでそちらに譲ってここでは紹介しません。

じゃあ、Linuxや*BSDはUNIXじゃないかというと、それらはUNIX互換のOSとかもっと正確に言うとPOSIX準拠のOSとかいうんだと思います。
でもまぁ、面倒なので日常会話ではUNIXでいいと思うんですけどね。
本を書く人や*BSDやLinuxで商売やろうという人は注意したほうがいいのでしょうけど。



さっそくリストを作ってみました。
順番とかは特に意味はありません。思いついた順番に書いています。

No. OSの名前 マシン メーカー CPUアーキテクチャ bit数
1 Solaris,SunOS SS10,SS20など SunMicrosystems SPARC 32bit
2 Solaris,SunOS SunFire,Netraなど SunMicrosystems ultrraSPARC 64bit
3 HP-UX Cxx00,Bxx00など HP PA-RISC 64bit
4 Tru64 UNIX AlphaStationなど HP(旧Compaq,旧DEC) Alpha 64bit
5 IRIX Onyx,Indigoなど SGI R5000,R10000など 32bit
6 AIX pSeriesなど IBM PowerPC,POWER4など 32/64bit
7 NEXTSTEP NeXTCubeなど NeXT Motorola680x0 32bit
8 MacOS X G4など Apple PowerPC 32bit

1.Solaris,SunOS(SPARC版)

今はUltraSPARCに移ってしまいましたが、数年前はあの平台が一般的でした。
Solaris2.6が一番安定します。
うちもSS20がありますが、Solaris7や8は重くてまともに動かないです。
うちでは2.6は高くて手に入らないので7をとりあえず入れてありますが、英語版なので使い勝手が悪いです。
釈迦に説法かもしれませんが、SolarisというのはGUIも含めた部分のことを言って、SunOSはターミナルを叩くと見えてきます。
SunOS4のときはBSDベースで作っていたのですが、SunOS5からはSysV系に変わってしまいました。
今でも名残でBSD系のコマンドが/usr/ucbに残っています。

2.Solaris,SunOS(UltraSPARC版)

SPARCプロセッサが64bit版になりました。
Solaris8や9がまともに動きます(笑)
32bit版と64bit版はあまり互換性がよくないので、gccをはじめとしたあらゆるパッケージ類は別々に用意されているようです。
でも、確か64bit版には32bit版のエミュレーション機能があったはずなので古いものを新しい方へ移植してもとりあえずは使えるようです。
後々に本格的な移植が必要になると思われますが。
日本でSolarisが動くマシンを手に入れるとした場合、CTC(伊藤忠)から買うことが多いと思います。
それ以外にも富士通や新日鉄ソリューションとか、たしかNECも扱っていたと思います。松下もあったかなぁ。
みんなOEMです。直接Sunから買うチャネルは無かったような気がします。通販があったかもしれません。

CTCから買うとCTCのシールが貼られてSunのロゴはそのままで比較的かっこいいのですが、富士通とかから買うとSunのロゴが取り外されてFujitsuのロゴがついてきます。あまりうれしくないです。

3.HP-UX

Hewlett Packard社(HP)のSysV系のOSです。
PA-RISCで動く64bit機です。ちなみにわたしはついこないだまでPA-RISCが64bit機だと知りませんでした(汗)
HPはOpenViewなどの強力なツールを提供しています。
HP-UXはそれらと親和性がよいと言われています。
日立もOEMでHI-UXを出していたようですが、最近はHP-UXで出しているみたいです。
日立は日立でOpenViewの上で動くJP1とかが充実しています。
最近はOpenViewにしてもJP1にしてもWindowsで動くようなのですが、職人さんはシェルが使えないと怒るのでいまでもHP-UXのニーズは低くはないようです。

4.Tru64 UNIX

Alphaで動くUNIXという以外は、わたしはよくわかりません。
AlphaはもともとDegital Equipment Corporation(DEC)が作っていたのですが、Compaqと合併し、そのCompaqも最近HPと合併しました。
AlphaはIntelプロセッサと似ているみたいなので、そういう用途があるのでしょうか?
誰か詳しい人教えてください(汗)

5.IRIX

シリコングラフィック社のSysV系です。
グラフィック関連に強く、映画やゲームの制作などでCGを作るときに活躍していたみたいです。
Onyxという1台1千万以上するマシンでCGの処理をさせるのが醍醐味だったようです。
なので、どちらかというとサーバ用途よりもワークステーションとしての用途が多いようです。
ちなみに中に入っているCPUのR10000とかのR系CPUですがプレイステーションの中にも同じものが入っています。
プレステはたしかR3000だったような気がしますが。
その辺からもCGに強いというのが伺えます。
といいつつも、それを覆すような情報ですが、CiscoのルータにもR5000のCPUが入っていたようです。

6.AIX

IBMが顧客をIBM漬けにするために開発したOSです(笑)
IBMはpSeriesのマシンにAIXを入れてWebSphereを入れて出荷します。
一緒にデータベースサーバとしてDB2をおまけで入れるのでOracleが不要になるという仕組みです。
WebSphereではライバルのWebLogicに嫌われているようですし。
とにかく、ビジネスの場ではかなりアグレッシブにやってくれます。
最近ではLinuxを積極的に取り入れているようです。
AIX5LのLはLinuxのLらしいですよ。

4/20追加
AIXはPowerPC(PPC)で動くものとPOWERプロセッサで動くものがあるようです。
昔はPPCで32bitアーキテクチャなのですが、最近のものはPOWER4などの64bitアーキテクチャです。
IBMのWebページでPOWER4の情報を探しに行ったのですが、PPCはデータシートやらがおいてあるのにPOWER4のは全く見あたらないようです。
隠すつもりかどうかは不明ですが、よけい気になりますね。政治的な背景とか邪推したくなっちゃいます(笑)

謝辞:AIXさん、掲示板での情報ありがとうございました。

7.NEXTSTEP

これを書きはじめたらキリがないです。
NEXTSTEP自体はもう無くなってしまったのですが、後述するMacOS Xの遺伝子の中に組み込まれています。
モトローラのMPUで動いていたのがはじめです。
今は当たり前のようになっているオブジェクト指向も当時はNeXTSTEPで勉強するのがふつうだったようです。
名前もいろいろ変わっています。最初はNeXTSTEPだったのですが、Intel版が出たあたりからNEXTSTEPに変わり、Appleに吸収されてからはOpenSTEPになりました。
NeXTSTEPのGUIはマッキントッシュのGUIを手がけたSteveJobsが作ったらしいので、かなり洗練されたデザインでした。現代のLinuxなどのXデスクトップ環境でAfterstepというGUIクローンが作られていたりもしていたようです。
洗練されたGUI、Machカーネルによる分散OS、オブジェクト指向とさまざまな利点を残したこのシステムは今でも熱烈なファンも多く、さまざまなところに影響を与えています。

8.MacOS X

MacOSがXになってからはOSの中身が一新されました。
中身がBSD系のUNIXがベースとなったのです。
そして、これまで暖めていたNEXTSTEPの技術を取り込み、Machカーネルを組み込みこんだようです。
でも、ふつうにMacOS Xを使っている分にはUNIXの部分が見えてくることは無いようです。
なんかもったいないなぁ。
もしかしたらMacOS Xも*BSDやLinuxと同様に正式にUNIXと言わない可能性が高いです。

とりあえず書きました。
まだ足りないと思うのでぼちぼち追加していくことにします。

さっそくですが、タイトルを変更しました。
前のタイトルはあまりにも恥ずかしいので。


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